「ゲーム理論」中小企業の経営知識








※こちらの記事では、中小企業の経営知識としての、「ゲーム理論」の用語をまとめています。

ペイ・オフ表(利得表) 自社と他社の戦略を比較した表。一般的には2×2。「増産する」「増産しない」など。

ペイ・オフ表において、相手方の選択にかかわらず自身にとって最適な選択をすることを「支配戦略」という。しかし、相手方も同様の戦略をとる可能性が高く、互いに自身にとっての最適な選択をすることにより生じる均衡を「ナッシュ均衡」という。

ミニマックス戦略 最悪の状態を避ける戦略(相手方が自社の利益を最小化させるような戦略を選ぶことを想定する)。相手方の出方を見て戦略を立てるため、ミニマックス戦略による組み合わせと、ナッシュ均衡は必ずしも同じにならない。(A社は増産する。B社は増産しない。ということもありえる)

囚人のジレンマが発生する状況を繰り返し行うと、双方がこれまでの経験則に従い戦略を考えるようになる。つまり、囚人のジレンマのゲームにおいては、互いに「自白しない」という協力的なものに寄っていく。これを「フォーク定理(フォーク→古からの教えというイメージ。)」と呼ぶ。相手が非協力的な場合には非協力、相手方が協力的な場合にはこちらも協力する戦略を「しっぺ返し戦略」と呼ぶ。(相手が非協力だったため)双方ともに非協力を選択し続ける行動をトリガー戦略という。

クールノー均衡(クールノー・ナッシュ均衡) 複占市場(供給者が2社という市場)の場合において、相手の供給量を一定のものとして、自社の供給量を決定するというもの。相手の反応により供給量を互いに調整することで、双方にとって最適な点(クールノー均衡点)に落ち着き、自ら進んで供給量を変化させる必要がなくなる。

ベルトラン均衡(ベルトラン・ナッシュ均衡) 相手の価格を一定のものとして、自社の(利潤最大値となる)価格を決定するというもの。

ベイジアン・ナッシュ均衡 ゲームに参加する相手の情報が不完全である場合における、ナッシュ均衡のこと

シュタッケルベルク均衡 クールノー均衡において、先導企業と追随企業が存在し、先導企業が、先行者利益を獲得するような均衡状態を示す。追随企業は、先導企業の供給量により受動的に自社の供給量を決める。

最適反応 相手のことは関係なく、自身の最適な選択をすること

支配戦略 相手のことは関係なく、自身にとって最適な選択があること

モラルハザード 起こりうる最悪な事態から免れる為の対応策を備えた事で、かえって注意する意識が軽薄化し、結果として危険な事態をまねく事に繋がり、倫理感の欠如、規律が失われる状態のこと。例:保険に加入したことで注意が軽薄化し、結果事故に遭うというような場合。

パレート最適 資源が無駄なく配分された状態(誰かが利益を得る場合には、誰かは不利益となる状態)

パレート改善 (誰かが利益を得ても、誰も不利益とならない状態)

戦略的補完性 例:ライバルが低価格を打ち出した時、自社も追随して値下げしたほうが利益を得られるという関係の場合

 










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